→歯科治療は、下記の5つの条件を満足させないといけなく、とても難しいです!
→歯科治療は、下記の5つの条件を満足させないといけなく、とても難しいです!
芸能人やファッションモデルは、歯をとても大切にしています。
口元が綺麗だと、清潔感があり、素敵な笑顔が作れ、相手にいい印象を与えられます。
→口唇とのバランス、患者さんの顔貌に適した歯の形態を作らないといけません。
口は、脳神経直結の器官で、口を支配する三叉神経は、脳神経の中で、一番太い神経枝です。
そして口腔内には、多くの神経が分布しています。
その理由は、身体の中で唯一、口が、「食べ物という異物」 を取り入れる所だからです。
もし、有害なものを飲み込んだら、お腹を壊したり、病気に羅患するので、体は食事の際、食物に異常がないかを、歯や舌で常に監視をしています。
皆さんも一度体験があると思いますが、貝の中に入っている小さな砂や、賞味期限を過ぎ傷んだ食べ物を直ぐに吐き出せるのは、その働きによるものです。
→口の中は大変デリケートなので、歯科治療は繊細さが要求されます。
*腸の中に、腸内細菌がいるように、口の中にも多くの口腔内細菌がいます。歯を磨かないと歯に白いネバネバしたものが着きますが、それは細菌が歯に付着したものです。
歯やインプラントは、体の中で唯一、上皮(皮膚や粘膜)を突き抜けて存在していますので、常に感染と隣り合わせの環境下にあります。(※交通事故等で骨折したら、手や足を固定するため、金属のボルトを埋め込みますが、もしそれが皮膚から出ていたら、重篤な事態を招きます)
歯ブラシのCMで、プラークコントロール(歯垢・歯石の除去)の重要性が言われているのは、この理由のためです。
→陶器などの被せ物は、細菌が付着しにくく、清掃しやすい形態に作らないといけません。
壁に掛けた額縁などは、力を加えないかぎり、10年でも100年でも、そのまま形を維持できますが、金槌で叩けば、壊れてしまいます。
→歯は24時間、噛んだり、かみ締めたりして、常に壊す力が働きますので、被せ物は、耐久性を考慮しないといけません。
歯科治療の特徴は「患者さんの体の一部が欠損した所に、上記の5つの条件を満たしたオーダーメイドの高品質の歯(人工臓器)を入れて治す」所にあります。
どうか歯科治療の難しさを御理解下さい。
以上のことを踏まえて治療しないといけませんので自由診療中心の海外の先進国では、「歯科治療は、高度な技術=価値あるもの」が社会に浸透しており、患者さんの意識が高いです。
しかし日本では、歯科治療に対しての認識が遅れているのが現状です。
一例をあげると、80歳の高齢者の残存歯数は、米国17本、スウェーデン25本、日本8本です。
定期検診受診率は、米国、スウェーデンは、80~90%に対し、日本は僅か2%しかありません。
2012年プレジデント社は、高齢者に対して行ったアンケートで、「老後の後悔の第一位に、歯の定期検診を受けなかったこと」を報告しています。
歯科治療は若い時からクオリティーの高い治療を行い、治療後はメインテナンスを行う事が重要になります。